貿易

発展を加速させるには開発援助と債務救済が不可欠ですが、途上国の人々は貧困に打ち勝つための資金を自力で稼いで経済を発展させたいと考えています。しかしながらアフリカをはじめとする地域では、生活改善のための資金を得るどころか、国民所得が徐々に減少しているのが現状です。2006年の世界貿易においてアフリカが占めるシェアはわずか2%。これは1980年代における貿易量(世界貿易量の6%)の3分の2に過ぎません。この数値は、たとえわずかでも上昇すると大きな変化がもたらされます。例えば2006年の世界貿易量の1%は、1億1,700万ドルに相当。これはG8が同年にアフリカに対して拠出した開発援助額の6倍以上に当たるのです。

元来、アフリカは貿易に関する問題を抱えています。インフラの不備、海に接していない内陸国が多いこと、鉱物や農産物といった第一次産品の輸出に頼っていること。これらの要因が、アフリカの貿易を発展させる上で大きな障害となっています。

また、アフリカからの輸出品には高い関税や税金がかけられ、アメリカ、ヨーロッパ、日本など世界の主要マーケットでの競争を困難にしています。さらに悪影響を及ぼしているのは、これらの富める国々が自国の農家に対して多額の補助金を払い、不公正に優遇していることです。結果として途上国農家の多くは競争に敗れ、自分たちの基本的な生計を満たす収入も得られないという状況が生じています。

途上国により多くのチャンスを与えるためには、支援する側も作為的な貿易バリアを削減・撤廃し、貿易を行いやすくするための援助を心がける必要があります。例えば商品を移動するための道路や港湾を建設したり、途上国の農家や企業家を助けるために産物や商品の購入者を探したりといった援助の方法が考えられるでしょう。また途上国自身も、貿易を貧困撲滅に対する包括的な戦略の一部として優先し、他の途上国とも貿易関係を結んで関係を密にしていくことが求められます。

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G20ピッツバーグ・サミット 2009年9月25日