開発援助

Why bother疫病や極度の貧困と闘う上で、開発援助は極めて重要な役割を果たします。近年、途上国におけるリーダーシップに効果的な開発援助が組み合わさることで、目覚しい成果が得られています。極度の貧困状態に暮らす人々がすぐに必要とする保健医療や教育をはじめ、将来の発展に向けた基盤が築きあげられてきました。これまでの実績として以下の例があります。
  • 1999年から2005年の間、これまで教育を受けられなかった2,900万人ものアフリカの子供たちが、初めて学校に通うことができるようになりました。アフリカ諸国がこれまで背負ってきた債務の救済が要因として挙げられますが、さらに、万人のための教育(EFA)ファスト・トラック・イニシアティブ(FTI)に代表される開発援助プログラムが強化されたことも大きな一因となっています。例えばブルキナファソの小学校入学率は、2002年にFTIの支援を受けて以来55%も伸び、新たに50万人もの子供たちが学校に通えるようになりました。
  • 2002年に、アフリカのHIV感染者で抗レトロウイルス系医薬品の投与を受けることができたのは、わずか5万人に過ぎませんでした。それが2006年の終わりにはアフリカで212万人、世界で299万人もの人々が効果的な治療を受けられるようになっています。これは主にグローバルファンドおよびアメリカ大統領による緊急AIDS対策支援による成果です。

国家の発展は、最終的にはそこに住む国民が自力で築き上げていくものです。しかしながら富める国々には極度の貧困をなくす道徳上の責務があり、また戦略的な関心もあります。アフリカの問題は英国グレンイーグルスで開催された2005年のG8サミットで取り上げられ、世界の豊かな国々がアフリカと新たな関係を築いていくことに合意しました。このサミットでは、2010年までにアフリカ大陸に対する開発援助を倍増させると発表したとともに、改めて民主主義、信頼性、透明性の強化を目指す合意がなされたのです。この歴史的な2005年の約束が実際に実行されれば、何百万人もの命を救うことができます。しかし単なる約束だけでは、世界で最も貧しい大陸が直面する貧困の悪循環を断ち切ることができません。

約束を実行に移すのと同様に大切なのは、開発援助の量とともに援助の質を向上することです。つまり援助を受ける側が良きガバナンスを行い、明確な説明責任を果たすことが、援助の行方と方法を決定する上で重要な意味を持ちます。また援助する側も、開発努力の内容を調和させ、現地におけるキャパシティを強化させ、途上国の国家プログラムや優先課題に合致させる必要があります。

極度の貧困を撲滅する闘いにおいては、わずかな額の援助でも大きな意味を持ちます。援助する国と援助を受ける国の政府には、それぞれの自国民への説明責任があります。富める国はその納税者に、そして途上国は貧困にあえぐ人々に対して、開発援助資金が効率的かつ持続可能な方法で当初の目的を達成するために使われていることを明示し、保証する義務があるのです。

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G20ピッツバーグ・サミット 2009年9月25日