G20ピッツバーグ・サミットの分析

2009年9月24・25日にピッツバーグで開催されたG20サミットは、アフリカを世界の景気回復の中心に置くことの大切さを強調する機会でした。今回のサミットは4月のロンドン・サミットのフォローアップが主な目的であり、金融制度の改革の検証に焦点が当てられましたが、貧困諸国に対するこれまでの公約が再確認されました。さらに各リーダーは、7月のラクイラG8サミットで合意された食糧安全保障のイニシアチブの一環として、世界銀行内に新しい信託基金を設立する方向で合意し、また多国間開発銀行の資金需要の見直しに合意しました。気候変動に関しては、直前に開かれていた国連ハイレベル・サミットの場で複数のG20メンバー国の首脳は、最貧国が気候変動の悪影響に適応しその原因に対処できるよう支援する資金の必要性を表明したにも関わらず、G20グループとしては最貧国への適応資金の供与に合意することができませんでした。開発に関連するG20の成果の概要は以下の通りです。

おそらく本サミットでの最大の成果は、今後はG8ではなくG20が世界の経済問題を協議する枠組みの中核となるという発表でしょう。主要8カ国ではなく20カ国という枠組みは、より多くの世界経済を含めるという点において確実に一歩前進したことになります。しかし、アフリカおよび世界の貧困国がいかにこの新しい構造の一部となるかは明確ではありません。

主な成果

  • 多国間開発銀行への資金: 重要な点として、G20は、世界銀行およびアフリカ開発銀行 を含む地域開発銀行を介して発展途上国が十分な資金を利用できるようにすることに合意しました。アフリカ開発銀行は、各国への金融危機対策として無償資金や融資の繰上げ供与を実践しました。これにより、アフリカ開発銀行は資金の約85%をすでに投じ、来年初旬までには大幅な資金供給不足に陥る見通しとなっています。G20はこれらの地域開発銀行の資金需要を2010年上半期に見直すことに合意しました。この見直しは歓迎すべきものですが、効果的に行うためには、見直し後に、これらの銀行が必要とする資金を供給するために迅速な措置を続ける必要があります。この意味では、アフリカ開発銀行に対し28億ドルの追加借入保証を行うというカナダの発表は、非常に望ましいものです。
  • 農業: G20は、7月にイタリアで開催されたラクイラ・サミットで発表されたG8の食糧安全保障イニシアチブを実施する一手段として、世界銀行内に新しい信託基金を設立することを要求しました。この多国間基金は、農業支援を、より効率的に、より協調性のある、途上国が自ら開発した戦略により整合したものにするという、米国政府の方向性を支持するものです。
  • 気候変動: G20は、最貧国が気候変動の悪影響に適応しその原因に対処できるようにする資金を供給することに合意できませんでした。
  • ミレニアム開発目標(MDGs): G20諸国は、(グレンイーグルス・サミットでの決定事項を含む) 開発支援、貿易キャパシティー向上支援、および債務帳消しを含むMDGの達成を再確認しました。G20は、特にサブサハラ・アフリカに着目する必要性を指摘しました。
  • 国際金融機関改革: 国際通貨基金 (IMF) および世界銀行内において十分な発言権を持てずにいる新興成長市場や発展途上国により適切な発言権を与えるよう改革の促進を要求しました。このような改革は歓迎すべきものですが、これにより、新興成長市場の発言権のみではなく、アフリカも発言権を伸ばす必要があります。
  • 危機からの保護: G20は将来の危機から低所得国を守るため、各国財務大臣に世界銀行のIDAに新危機支援機構の構築を検討するよう求めました。

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G20ピッツバーグ・サミット 2009年9月25日