2009年ラクイラG8サミットの成果

今年のG8サミットはイタリアのラクイラで開催され、世界経済、開発、気候変動、国際貿易・政治課題などが議論されました。三日間のサミットのうち、その大部分が主要8カ国間の協議ではなく、新興国を含む主要な国々が全て加わって協議されました。最終日には複数のアフリカの指導者も混じって会議が行われました。

歴史的な2005年グレンイーグルス・サミットの公約の達成期限まであと一年しか残されていませんが、議長国イタリアなど複数のG8メンバー国は自らの公約の達成にかなり立ち遅れています。世界経済危機、気候変動の脅威が極度な貧困を増大させるなか、ONEは裕福な国々政府に対して、下記の政策を取るよう呼びかけました。
(1)グレンイーグルズ公約を回復するための明瞭なスケジュールを設定することで自らの政府開発援助 (ODA)公約に対する説明責任を追及する。
(2)アフリカの小規模農家を支援する中長期の農業イニシアチブに向け3年間で250億米ドルを供与する。
(3)グローバル・ファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)への十分な資金供与や医療制度を強化する役割を担う多国間の医療パートナーシップの実施などすでに締結している公約を確実に実施および強化する。
(4)途上国が気候変動に適応策・緩和策を実施するための必要な資金を動員する。
ラクイラ・サミットに参加する各国に対するONEの政策提言

サミットでは、いくつかの重要な合意事項がありました。とりわけ農業分野では、途上国の長期的な食糧生産を支援することを目標として国際社会が一丸となって今後3年間で200億米ドルを導入することに合意しました。説明責任の分野では、G8諸国は暫定的な「G8の開発分野の公約に対するアカウンタビリティー(説明責任)・レポート」が公開され、公約達成の進捗をモニターすることを目的とした包括的な枠組みを構築し、来年のサミットの時期までには詳細な報告書を公表することに合意しました。また、ミレニアム開発目標を達成するために何が必要かを査定するための国際的な評価を2010年に行うことを決定しました。一方、保健や教育など他の分野では、G8諸国はこれまでの公約を再確認するにとどまり新たな約束は得られませんでした。また、気候変動に関して長時間の協議がなされたにも関わらず、具体的な結論・決定は12月に開催されるコペンハーゲンでの会合まで持ち越されました。

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G20ピッツバーグ・サミット 2009年9月25日