ドーハ国連開発資金会議の結果

ドーハでの逃がされた機会

メディア・リリース

2008年12月2日、ドーハ
 ドーハでの国連開発資金フォローアップ会議は4日間の交渉の末、幕を閉じた。40名の国家元首・首脳級を含む3000名以上が参加し、53のサイドイベントも実施されたが、金融危機に加え米国の政権移行期の「政治空白」などが重なり、そもそも本会議に関する期待・関心は低く、期待以上の成果があったとも言い難い。

 ONEの欧州地域局長オリバー・バストンは、「ドーハは先進国が貧困削減への闘いを後退させない、という最低限のラインを示すチャンスでした。そのような約束は、世界的に困難な時だからこそ必要なのです。長い交渉の結果、ドナーは貧しい国々への援助の公約をほぼ再確認する内容となりました。しかし、交渉の席から離れた場では、これらの公約が実際のアクションとして表れていません。」と述べている。

 「効果的な援助によって、アフリカでは命を救うエイズ治療を受けられる人数が2002年の5万人から2007年には200万人以上にまで上昇しました。また、1996年から2006年の間に援助によって3400万人の子供たちが学校に通えるようになりました。このような良い成果にも関わらず、先進国は自らが設定した援助の増額の約束を守っていません。現状のフランスの予算案ではフランス援助の停滞につながりますし、イタリアでもODA予算カットを発表しています。今週ドーハで締結された約束が意味を持つためには、このような後退を逆転させる必要があります。ドナー各国は、ドーハで合意したとおり援助ターゲットに向けたタイムテーブル(予定表)を速やかに発表するべきです。」

 さらに、「ロンドンでのG20会合に今後関心が集中しますが、この会合ではアフリカのニーズが真っ向から扱われることが不可欠です。金融危機の解決策を協議するために集まる中、世界の指導者は、金融危機が世界中の最も貧しい人々に深刻な影響を与えているということ、また、金融危機はすでにアフリカで大きな打撃を与えた食糧や石油ショックに重なり三重苦となっていることを忘れてはなりません。2009年に金融危機が開発へ与える影響を判断するための「最高レベル」の国連会議が開催されるという合意を歓迎します。」と述べた。 

ドーハでのその他の着目すべき成果

  • 気候:本会議では、最も脆弱な国々に対する気候変動への適応支援は貧困削減支援のための資金が使われてはならないことが認識された。十分な追加資金がドナーから確保されるかは、ポーランド・ポズナニでの国連気候変動枠組条約(UNFCC)の会議の行方にかかってる。
  • 新規ドナー:ONEは、湾岸諸国が近隣諸国だけでなくサブサハラ・諸国を含む近隣地域に対して実施するミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けたさらなる支援活動を推進するとともに支援する。
  • 革新的な開発資金:本会議では、革新的な開発資金に関するアイデアが幅広く議論された。今後この分野での発展が期待される。

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